ココナッツのある生活。最強のスーパーフード、ココナッツオイルで病気と無縁の生活に。その効果や数々のココナッツ製品。ヴィーガンやトライアスロンにも最適。
かなり充実してきたココナッツ製品の市場
「今更ココナッツか」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなの気にせずに、改めてココナッツオイルの最強性について書きたいと思います。ココナッツオイルはただ健康に良いだけでなく、色んな確度から死角がありません。色んなスーパーフードを試してきましたが、効果も評判も確かで、そして実用的で入手しやすいのがココナッツオイルです。日本においては、最強のスーパーフードと言っても過言ではないかなと思い始めました。
個人的にはこの半年でヴィーガンの食生活にシフトしたのですが、ヴィーガンにとってもココナッツオイルは最強です。特に後述する栄養素の吸収力アップは無視できません。
最近では、その人気からココナッツ商品のラインナップが増えていて、ココナッツオイル、ココナッツミルク、ココナッツウォーター、ココナッツオイル(ポーションタイプ)、ココナッツスナック、など多様な商品ラインナップが出てきました。ちなみに、「シリコンバレー式 自分を変える 最強の食事」で登場し流行している、バターコーヒー(完全無欠コーヒー)に使われるMCT(中鎖脂肪酸)オイルも、ココナッツオイルを精製し中鎖脂肪酸だけ抽出した商品です。
「ココナッツオイル健康法」幅広く、そして詳しく解説した書籍
ココナッツオイルブームの火付け役といっても過言ではない一冊です。
「ココナッツオイル健康法」
ココナッツオイルが虐げられてきた歴史と背景、臨床データに基づくココナッツオイルの素晴らしい効果、有効な成分や多くの人が勘違いしている脂肪についての知識、ココナッツオイルの使い方やレシピなど、非常に実用的な一冊になっています。
前述の「シリコンバレー式〜」や、「スーパーフード 地球が産み落としたナチュラルな未来の食品」などでもココナッツオイルについては紹介されていますが、この本はココナッツオイル特化で、脂肪酸や油脂に関する知識も網羅しています。たんぱく質や糖質には注目が集まりますが、脂肪に関してはあまり知識がない人が多い気がします。
ココナッツオイル健康法~病気にならない 太らない 奇跡の万能油~
- 作者: ブルース・ファイフ,三木直子
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2014/02/24
- メディア: 単行本
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ココナッツオイルを最強にしているのは「中鎖脂肪酸」
ココナッツオイルの様々な効能は、ココナッツオイルの中鎖脂肪酸(MCT)の含有量です。ココナッツオイルは約64%が中鎖脂肪酸です。
脂肪酸には、"長鎖"、"中鎖"、"短鎖"の3種類があり、市場に流通している油脂の大半が長鎖脂肪酸を多く含んでいます。3種類のうち、中鎖と短鎖は肝臓を通らずそのまま代謝される、ダイレクトで(インスリンを使わない)非常に効率的なエネルギー源になります。脂肪と聞くと多くの人は敬遠してしまいますが、中鎖脂肪酸はインスリンを使わずエネルギーにできる、非常に脂肪になり辛い言わば"太らない油"です。血中コレステロールにも悪影響がありません。代謝を促進し、太らないどころか、飲むだけで痩せる事ができ、更に油なので満腹感も得ることができるのです。これが、中鎖脂肪酸がダイエットに向いている理由です。
また通常、人間の脳のエネルギーとなるのは、ブドウ糖だけですが、脳はブドウ糖が不足している、言わば緊急時には、"ケトン体"という脂肪を原料としたエネルギーを活用することができます。通常は体内のブドウ糖濃度が低い時のみケトン体を生成することができるのですが、中鎖脂肪酸だけはそのような状況にないときでもケトン体を生成します。ケトン体を狙った食事はケトン食と呼ばれ糖尿病患者や、発達障害の改善を意図した食事で活用されているそうです。
この中鎖脂肪酸を多く含む特性は、他の植物油脂(長鎖脂肪酸が中心)とは大きく異なります。自然界に存在する油でこのような特性をもつのは、ココナッツオイルとパームオイルだけです。
この中鎖脂肪酸には更に、"ラウリン酸"、"カプリル酸"、"カプリン酸"など複数の種類が存在します。ココナッツオイルには特にこの3種類を多く含んでいます。このうち"ラウリン酸"が非常に貴重で、強力な"抗酸化・抗炎症作用"を持っています。この特性がココナッツオイルが万能薬のような働きを持たせるのです。この"ラウリン酸"は人間の母乳にも含まれます。赤ん坊を様々な菌やウイルスから守ってくれるのです。同様の効果を狙って、粉ミルクにもラウリン酸が添加されることが多いです。現在は他の植物このラウリン酸の含有量を他の植物でも増やそうと品種改良が進められている例もあるそうです。
ココナッツオイルは安い。その安さ故に虐げられてきた。
circleofdocs.com
ココナッツオイルの良さはなんといってもその安さです。そして、温暖な島国で豊富に穫れる事から、その島国で育つ人たちを現代的な病気から遠ざけ、紫外線のダメージから守り(この理由は後述)続けてきました。中鎖脂肪酸の効率的なエネルギーによって、他の食べ物が手に入りにくい(ココナッツオイルから60%以上のカロリーを摂取するような例でも)状況でも非常に元気で健康な人々が多く見られたのは、ココナッツオイルによる恩恵があったそうです。
これだけの効能があるココナッツオイルですが、現地の農家の収入にはなりますが、資本家にとっては、その安さに故に、"ビジネス的に美味しくない"存在でした。ココナッツオイルの有効性を調査する研究も長く進んでいませんでした。それは、"あまりに安く流通している為、研究対象とするには資金が集まらない。権利保護が出来ず魅力的でない"というような理由でした。
特にオイルとしてココナッツオイルが流通することを阻止したかった他の業界はココナッツオイルを体に悪いとして攻撃をしました(それを支持する研究はココナッツオイルに水素添加していた=トランス脂肪酸化)。それは、大豆など巨大な生産流通量を誇る業界でした。
植物油脂とフリーラジカル。ココナッツオイルの抗酸化作用
大豆もココナッツも同じ植物を由来とする油脂ですが、その性質は大きく異なります。ざっくり解説すると油脂を構成する脂肪酸には3種類あります。それは、以下の3つです。特性として特に重要な酸化のしやすさを併記します。
飽和脂肪酸:非常に酸化し辛い。ココナッツオイル以外ではバターなど動物性の油
一価不飽和脂肪酸:比較的、酸化しづらい。オリーブオイル(オレイン酸等)
多価不飽和脂肪酸:酸化し易い。植物油脂全般(リノール酸等)
酸化した油は、体内でフリーラジカル(活性酸素)を発生させダメージを起こします。慢性的にフリーラジカルの量が多いことで老化や、そしてガンなど様々な病気の原因になります。また、植物油脂は水素添加することで固形化したり味わいをよくします。これが悪名高い"トランス脂肪酸"です。トランス脂肪酸は海外では使用が禁止されたり、表示が義務化されたりしています。体に悪影響を与える油です。ファストフードやスナックなどに使われます。
health.harvard.edt
ココナッツオイルは同じ植物油脂ですが、酸化し辛い飽和脂肪酸で、非常に安定した油なのです。これによりフリーラジカルを発生させないどころか、抗酸化作用がある油なのです。
ストレスや大気汚染、添加物など、フリーラジカルを発生させる原因に多く接触する現代人は抗酸化物質を多く摂取すべきと言われています。一方、脂肪は体に必要な成分です。細胞やホルモンの原料になります。この点においてもココナッツは非常に理想的な脂肪の摂取源なのです。
また、安定性と抗酸化性により、ココナッツオイルは長期保存が可能です。開封して数年経ったココナッツでも酸化しないのは、これに起因します。
ココナッツオイルの万能性と安全性
ココナッツオイルは飲んでよし(最初は少しお腹が緩くなることがあるそうです)、食べてよし、そして塗ってよしです。ラウリン酸のもつ抗炎症作用とその保湿性から、肌荒れ等にも有効で、髪の毛にも塗ることができます。また、抗炎症作用は日焼け止めや、日焼け後のトリートメントとしても効果を発揮するようです。強い紫外線に晒されてきた島国の人たちを紫外線から守り続けてきました。
coconutoil.com
また、ココナッツオイルとその主要有効成分である中鎖脂肪酸は安全です。島国の人たちは60%以上のエネルギーをココナッツから摂っていても体に悪影響がないどころか、心疾患やガンなどという生活習慣や炎症の蓄積などに起因する病気から無縁だったと言われています。成人では1日大さじ4杯ぐらいを目安とし、活動的な人であれば大さじ10杯程度摂取しても問題ないそうです。皮膚に塗る場合は、服に付着することに注意し、塗りすぎた場合は拭き取れば良いそうです。
また、ココナッツオイルの酸化していない脂肪から作られた細胞は、酸化した脂肪から作られた細胞と比較して栄養を吸収しやすく、アミノ酸やその他の栄養素、特に脂溶性ビタミンやミネラルの吸収を良くします。骨粗しょう症であればカルシウムやビタミンDですね。さらに抗酸化作用があるので骨粗しょう症対策には最高です。
ココナッツオイルが症状の改善や予防に有効だとされている病気は以下の通りです。
心臓病
アテローム性動脈硬化
慢性疲労症候群
クローン病
骨粗しょう症
エイズ、インフルエンザなどの感染症
ガン
糖尿病
前立腺肥大
アルツハイマー(書籍中の改善エピソードは必見です)
採り入れやすさも抜群にいいココナッツ製品
これは私自身も感じています。ココナッツ製品は非常に取り入れやすいです。ココナッツオイルはシリアルを食べる際に一緒に大さじ2杯ほどを混ぜています。コーヒーにもMCTかココナッツオイルを大さじ1〜2杯を入れて混ぜています。(バターは入れていません)ココナッツオイルにより味わいがマイルドになり、腹持ちが非常に良くなります。
ココナッツオイルオイルに含まれる中鎖脂肪酸はランニングなど有酸素運動のエネルギー源として非常に優秀なので、ランニング前にコーヒーと一緒に飲んでいます。ランニング後には、ココナッツウォーターを飲んでいます。ココナッツウォーターは電解質を多く含み、ランニングで失われた成分の摂取や、回復に必要な糖質を与えてくれます。
ココナッツミルクはインドカレーなどにも使えますが、シチューに使ったりすることもできます。(この辺りのレシピは本書に詳しく載っています)自分はココナッツミルクにケフィアを入れてヨーグルトを作っています。少し暖かい所で、1日寝かせて冷蔵庫で冷やすだけです。(600mlのココナッツミルクに、ケフィア半分です)
現時点での感想
中鎖脂肪酸を抽出したMCTオイルは長く採り入れていました。痩せて、ランニングパフォーマンスの向上は感じたのですが、あまり劇的な効果を実感することは出来ていませんでした。その理由は、実は流通しているMCTオイルにはラウリン酸が含まれてようなのです。(カプリル酸とカプリン酸)
MCTに加えてココナッツオイルも採り入れてから、(多分)ラウリン酸のお陰で、トライアスロンのハードなトレーニング後の回復が早くなりました。これは、アメリカのトライアスロンの選手などがココナッツオイルを使ったリカバリー用エナジーバーを作っているのを聞いた事があったので、より合点がいきました。
もう一つは集中力が増しました。これがケトン体効果なのでしょうか。このブログは今、4,000字を超えましたが、ノンストップで書き続けています。6,000文字を超えました。(笑)
購入したココナッツ商品の紹介
ココナッツオイルは様々なメーカーから出ています。これは成城石井で買えました。(アマゾンリンクは最下部にまとめて。。。)有機JASマークが付いていて、エキストラヴァージンなのがいいですね。あとは味の問題ですが、(差があるそうなのですが)個人的にはあまり大差は感じません。料理に使う場合は、ココナッツオイルの甘さを抜いたRBDというタイプがいいです。
これです!
持ち運びタイプ。
これはポーションタイプ。オススメです。ココナッツオイルダイエットにも適しています!(購入リンクは一番下に)小袋に入った5g(小さじ1杯)単位の使い切りです。ココナッツオイルの摂取量を増やしたく外でも使えるように購入しました。コーヒーをオーダーしたり、スムージーを注文したら一緒に入れて混ぜています。これからの季節は肌の保湿にもいいかもしれませんね。16袋で1,000円しません!トライアスロンやるひとには、補食やリカバリーにもいいかもしれませんね。
これは、ココナッツを使ったお菓子。オーガニックマーケットキッチンで人気らしいです。ココアタイプを食べたのですが、美味しかったです。ジップがないのが残念。ココナッツオイルは乾燥させても効果を失わないので、この手のチップスやチャンクなどから摂ることも可能です。
ココナッツウォーターです。オーガニックのココナッツウォーターはなかなか日本のスーパーでは買えないので、Amazonで探しました。
これはもうお馴染みのMCTオイルですね。バターコーヒーブームで一気に流通量が増えて、今は余っているのか値下がりしています。
ココナッツミルクです。ココナッツミルクはどこでも手に入る気がします。
ここに紹介する以外にもAmazonや楽天、iHerbなどの健康食品の通販サイトで色んな商品を購入することができます。
これだけココナッツオイルに囲まれていれば、Mr.ココナッツとも言えるでしょう。とも思いましたが、そうするとフィリピンとは南国の人はみんなMr.ココナッツになりますね。
ココナッツオイルは海外でも手に入る食材なので、これからも末永く続けたいと思います!
Coconut RBD Organic Carrier Oil - 500g - 100% Pure
- 出版社/メーカー: Mystic Moments
- メディア: ホーム&キッチン
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