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イーロン・マスクがY-Combinatorの「How to Build the Future(未来の作り方)」で語ったコト。人間ってアップグレードできるの!?

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Y-Combinator(ワイ・コンビネーター)をご存知でしょうか。シリコンバレーで最も有名なベンチャーキャピタルで、特にシード期のスタートアップを集めキャンプを行い、優秀なスタートアップに同時に比較的小額を投資することで知られています。AirBnBやDropboxやMixpanelなどを排出しています。 そのワイコンビネーターの動画インタビュー企画「How to Build the Future(未来の作り方)」にテスラ・モーターズや昨日、火星移住計画を発表したスペースXを率いるイーロン・マスクが登場しました。

火星移住計画の動画はコチラ。こんなことを考えているイーロン・マスクです。

youtu.be

 

約20分の動画で、「将来の人類に大きなインパクトを与える3つの課題」「取り組むべきことの価値の見極め方」などを語りました。本稿ではそちらを掻い摘んで紹介します。

 

イーロン・マスクが考える「将来の人類に大きなインパクトを与える3つの課題」

イーロン・マスクが現時点で考える将来の人類にとって高インパクトな課題とは、以下の5つです。

・AI

・遺伝子

・人間の進化

 

インタビューの内容を簡単に要約しました。

※結構意訳なので、原文(英語)をご覧になるか、動画を御覧ください。

Youtube:Elon Musk : How to Build the Future - YouTube

Transcript:https://www.ycombinator.com/future/elon/

 

質問:あなたが現時点で考える重要な問題とは何か。

もし、これから先の人類に最も影響を与える事を考えるとそれはAIだ。だから、AIの到来を良い方向で迎える必要がある。次に重要なこと。遺伝子。遺伝子治療や遺伝子のプログラミングでアルツハイマーとか治せたら素晴らしい。

次は、より高い帯域の処理規格を脳に持つこと。現在の人間はこの帯域が制限されている。その事で本来我々は実は現在の人間よりも超人間的な存在なのに、大脳皮質と超人的な第3の自分の間に存在するその帯域の制限により、本来持っているはずのさまざな機能を制限されている。この解消による人類の進化は将来の人類にとって、とても重要だ。

 

質問:次のイーロンマスクになりたい若い人たちの知りたい内容。もしあなたが全ての挑戦を始めた、当時のあなただったら、どのようにインパクトを残そうとするか。

自分が全てに関わるとは予測していなかったが、25年前の当時、人類の解決すべき5つの課題を考えていた。複数の惑星での居住、持続可能なエネルギーへのシフト、インターネットの普及、そして、遺伝子とAI。学生の時は自動車の電気化がいい取り掛かりだと考えていた。そして、大学で関連する研究に取り組んでいたが、95年にインターネットの会社を始めた。なぜなら、それが急激に変化するポイントにあったからだ。私は博士号を取って、その変化をただ見ているだけになるのは嫌だった。そして、自分が研究に取り組んでいる技術が成功するかも不確かだった。本当に実用的なものに打ち込みたかったんだ。

イーロン・マスクが考える「取り組むべきモノの価値の見極め方」

質問:自分が取り組むべきことを探す時、どうやってそのインパクトや実用性などの価値を見極めるか

誰しも自分が創ろうとするものについてその価値を推測をする。その科学技術の現在の到達水準と影響し得る人数を掛け合わせて、有用性を判断するのが良い。だから、1人にとっては小さい変化を起こすものでも、多くの人にもたらすならそれは有用性があると考える。逆もだ。曲線下面積の考え方のように。

スペースXを始めた時、とても狂っていたと誰しもが言うし、自分もそうだ。リスク調整の期待収益性を考えたら、あんなリスキーな事業で会社を始めるなんて狂っているが、自分の目標は収益などではない。

ではなぜか、それは、もしこのままロケット技術の進歩がなかったら人類は永遠に地球に閉じ込められたままだと考えた。大きな企業は技術を急激に進歩させる気がないだけでなく、実はレベルが下がっている。実は人々はテクノロジーは進歩する一方だと考えているが実はそうでは無い。とても賢い人たちがクレイジーな努力をして初めて進歩するのだ。もしそうでなければそれは後退する。歴史的に見てもピラミッドの建築方法を忘れてしまったように人類は後退させた技術がたくさんある。  

質問:何も恐れず、誰もがクレイジーだと思うことをどのように決断し邁進できるのか

もちろん恐怖を感じないわけじゃなく、とても強く感じる。たとえ強い恐怖があっても、重要で取り組むべきだと思うことが存在するだけだ。恐怖を感じなければ、正しい判断はできない。

運命論を信じ、ある程度は失敗する可能性がある事も認める事も、恐怖を減らすのに役に立つ。スペースXを始めた時成功の可能性は10パーセント程度で、全てを失うと思っていた。それでも、なんらかの進歩を残せば、次の会社が続いてくれると思っていた。テスラ・モーターズも同じだ。成功の可能性は低いと思っていた。

質問:火星への居住の可能性は現時点でどれぐらいで、いつ行けるか

十分に可能性はあって、自立した居住区を作ることも十分に道はあると思っている。この10年、いや9年ぐらいで数人の人間を火星に送り込みたい。それまでスペースXを存続させ、自分も死なないようにする。もし死んでも誰かが引き継ぐ。よって、最初はロボットが行く。

イーロン・マスクが取り組む人工知能の民主化と人類の進化

質問:次はAIについても考え方を説明してくれませんか

最も好ましいのはAI技術の民主化を実現する事だ。それは、どの一つの企業や個人がAIの支配をしないことだ。それはとても危険で、盗まれたり、独裁者や諜報機関に悪用されたりする可能性もある。AIそのものが人格を持つ事が恐ろしいのではなく、それを悪意を持って使う人が恐ろしいのだ。OpenAIを作ったのは、誰にも利用可能にし、限られた数人の手に支配が及ばないようにする為だ。そして、このOpenAIは第3の人格との接続をする帯域の問題解決と結びつくべきだ。

人間はとてもスローだ。しかし、人間が改善すべきターゲットがすでにある。それは大脳皮質と大脳外縁系(本能や感情を司る原始的な脳)があるところに存在する。両者は時に反発するように機能するが、全体的によく機能している。これにAIを繋げて、補完し、優れた知能によって強化された人間にするのだ。

これが実現して広まれば、我々自身の集まりが集合体としてAI(人工知能)になるので、悪意をもったAIの独占的支配の問題ができなくなる。これが最高の状態だと考えている。

質問:OpenAIの調子はどう?

とても順調で才能溢れるチームでハードワークしている。OpenAIは非営利だが緊急性をもっている。これは他の非営利と非常に異なる。将来の人類の危険を最小化するという、自分たちのミッションの価値を信じているからハードワークができていて、彼らの働きと才能にとても感銘を受けている。