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仮想通貨・ビットコイン・ICOに関連するブログになりました。トークン大好きです。

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アフリカ、マイクロファイナンスのMkopo Rahisi。これもFintech(フィンテック)の事例ですね。

A smart loan for people with no credit history (yet)

www.ted.com

久しぶりにTEDトークから、SHIVANI SHIROYA(シヴァニ・シロヤ)というアフリカでマイクロファイナンスのサービスMkopo Rahisiを手がけるInventureという企業のCEO&創業者です。「全ての人にチャンスを与えたい」という願いを強く持ち、実現しているストーリーに引き込まれたトークでした。少しこのMkopo Rahisiについて、調べてみました。
 
 

クレジットスコアがないとお金が借りられない。でもクレジットスコアがない。

先進国では、クレジットスコアが一般的です。このクレジットスコアは現在の収入や過去のクレジットヒストリーから計算され、融資可否やその条件が決められます。世界には、このクレジットスコアがない人が25億人ほどいるそうです。スコアがないので、お金を借りられません。そしてヒストリーができないので、スコアがいつまで経ってもできない。緊急の支出も苦しく、事業を拡大したりする事も難しい。「一般的なクレジットスコアがない人は本当にお金を貸す事が適切でない信頼できない人たちなのか?」、彼らはここに、アプローチをしています。クレジットスコアがない時代には、人々はその人物を知って、判断をしていたはずですよね。(以下の記事で説明しています)

スマートフォンが鍵。与信を行うのに十分なパーソナルデータのかたまり。

彼らのアプローチ方法はスマートフォンを起点とした、パーソナルなデータを収集し、与信審査を行うというもの。ユーザーにアプリケーションをインストールしてもらい、許諾をもらい、FaceBookのプロファイルや交友関係、ブラウンジングデータなどを収集し、過去のデータと独自のアルゴリズムでその人物の返済リスクを算出します。そして、もう一つの鍵はM-Pesaです。M-Pesaとは、携帯電話を使った決済システムでアフリカで普及しています。電話番号に紐づいた口座間をテキストメッセージを使ってお金の送金ができます。クレジットスコアがなくても、M-Pesaの決済や送金の履歴と、スマートフォンでの豊富なパーソナルデータがある。Mkopo Rahisiはここから、88%の融資審査が約10分という短時間で審査を行われているそうです。MAXはSh10,000(約10,000円)で5-15%の利息が付くそうです。現在返済が滞っているのは12%以下で、これは十分な水準であるようです。下の図は、アプリの画面です。1枚目は「ケータイの持ち主であるか」、これはビジネスモデル上要確認ですね。2枚目は、「借入額と返済スケジュールです」
 
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moseskemibaro.com
 
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www.workonline 

資金の受け取りも携帯電話で、そして、初めてのクレジットヒストリーに。

審査が終わった後は、M-Pesaアカウントに送金されます。結局M-Pesaアカウントで諸々の支払いをすることを考えると、これが一番便利ですね。そもそも銀行口座もなくATMもないのですから。そして、このMkopo Rahisiからの小額融資がはじめてのクレジットヒストリーになります。返済する事によりできた信用により、次はより大きな融資を銀行から受けるチャンスが生まれます。Mkopo Rahisi自体も今の10倍を融資の最高額とする事を目標としているようです。

 
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海を超えて、アフリカに日本から直接個人間で融資できる時代がもうすぐ来るかもしれませんね